安全工学(Safety Engineering)には、フェイル・セーフ、フール・プルーフ等の安全を確保する為の重要な理念がある。今回は体験をとおして、それらの重要性を検証する。
[フェイル・セーフ] Fail Safe
誤動作や故障等が発生した場合にでも安全が保たれるような工夫。
[フール・プルーフ] Fool Proof
人間が誤操作等のミスをおかすことを考慮した安全に対処できる工夫。
パソコンの挙動がどうも不安定なものだから、貴重な時間をさいてハードディスクの交換とシステムのリストアをすることにした。
計画手順
1.システムを入れているハードディスク(C:)を抜く
2.新たなハードディスクを装着する
3.リカバリーディスクでシステムをリストアする
以上
ふぉあ ふぉあ ふぉあ〜ん
<雲マーク>
このパソコンはパーツを吟味して自分で組み立てたものだしぃ
まっ、私の手にかかれば1時間もあれば余裕で完了する
</雲マーク>
てなことで金曜日の深夜11:00頃から作業を始める。
<!--1時間経過-->
計画手順1.2.3.を完了
起動スイッチON!
ふにゃ?起動しない。 というかバイオスがハードディスクを認識しとらんじゃないか
ふぉあ ふぉあ ふぉあ〜ん
<雲マーク>
こういうときは慌てず、ケーブルの接続を見直す
我ながら冷静な判断
</雲マーク>
<!--1時間経過-->
すべての機器の接続を見直し起動してみるもバイオスでハードディスクを認識せず。
ふぉあ ふぉあ ふぉあ〜ん
<雲マーク>
ひょっとして、このデカイハードディスクは440BXという枯れたマザーボードでは認識しないのか?
</雲マーク>
別のパソコンでぐーぐる。検索「ハードディスク 認識しない」
<!--30分経過-->
ほう
<びっくりマーク>
バイオスをアップデートしなきゃ認識せんだと
</びっくりマーク>
ふぉあ ふぉあ ふあ〜ん
<不安マーク>
ちょっとまてよぉ、たしかに手順3のリカバリは完了してるぞぉ...。
てことは、何処に書き込んだんでしょ?
</不安マーク>
バイオスのアップデートの作業開始
<!--30分経過-->
起動スイッチON!
キュイーン シューン ハードディスクを認識した。
ふぉあ ふぉあ ふぉあ〜ん
<雲マーク>
原因さえ解れば、たいしたことないのよ
</雲マーク>
手順3.リカバリーディスクでシステムをリストアするを再実行
<!--30分経過-->
起動スイッチON!
おっしゃ!、我、OSの起動に成功せり。
が、............ データディスクが無いことに気づく
ちゅどーん
<雷マーク>
はら〜、わざわざミラーリングしているデータ用のハードディスク(D:)にシステムをコピーしてるじゃない!
しかも、きれいさっぱりフォーマットして
</雷マーク>
解説:
OSのリカバリを予定していた新規のハードディスク(C:)が認識されなかった為に、書換え予定のないデータ用のハードディスク(D:)をフォーマットしてシステムをリカバリしてしまった。そのデータ用のディスクは安全性を期してミラーリングすることによりデータを二重にして保存していたが、フォーマットされちゃぁ...。
しゅーん
<涙マーク>
ミラーリングしてるから大丈夫だと思って、バックアップとってなかったぁー 去年の7月から
</涙マーク>
立ち直りの早いのが唯一の取り柄
ふぉあ ふぉあ ふぉあ〜ん
<雲マーク>
いや、こういうことは、よくあること
無くなっちゃったものはもう何処探したって無いんだから
悔いてたってしょうがないよ
幸いCADのデータは別のパーテーションだから無事だったし
</雲マーク>
抜いた旧ハードディスクを再度スレーブに接続し、更新されているデータのみを新規のハードディスクにコピーする作業にかかる。
今度は首尾よく接続を終了、
メールのフォルダやCADの設定データやらを選択して、ドラッグ、コピー 「すべて上書き」を選択して完了!
あっ、
......
<真白マーク>
本来コピーせねばならない新しいファイルをリカバリした古いデータで上書きしちったぁ 逆だよぉー
</真白マーク>
しゅーん
<涙マーク>
いくら立ち直りの早い私でも、しばらく立ち直れません
</涙マーク>
<!--もう外はしらじらとして鳥の声が聞こえる-->
このサイトをご覧になられた方から頂いた励ましのメールなど大切なものも無くしてしまいました。
やさしい皆様、もう一度励ましのメールをください。
[フール・プルーフ] Fool Proof
人間が誤操作等のミスをおかすことを考慮した安全に対処できる工夫。
2003.05.28
2003.05.30 追記
パソコンの挙動が不安定だった原因をほぼ特定
メモリ3枚挿している内の1枚がどうもアヤシイようで、確認のために嫁のiMacに問題のメモリを挿してしてしばらく様子をみることに。実験台にされているとは知らない嫁は「メモリが増えて速くなった」と喜んでいる。
2003.06.10 追記
やっぱりメモリがアヤシイ
マザーボードのバイオスを最新のものに更新し、各設定を見直す。Windows自体の設定による原因も考えられるため Linux(Kondara2.1)とのデュアルブートにして検証。
前述の1枚のメモリーをルーター機のものと交換、メモリの挿すスロットもいろいろ試す。256,スペース,128,128。どうやらこれで安定したようだ。
ひょっとするとホコリを吹き払ったのが効いたのかもしれぬ。
教訓 −−素人のアサ知恵−−
・構成をシンプルにする(ハードの故障や電源トラブル,熱対策のため)
・必要なデータは定期的にメディアにバックアップする
・メモリは信頼できる大容量のものを1枚もしくは、同仕様のものを2枚挿す
・メモリの交換は電源を抜いてしばらく放置した後おこなう
・NT診断プログラムのレポートを保存する
・Windows及びIeのアップデートは無闇矢鱈にしない
・時間的余裕の無いときには弄らない