■ FAQ (Frequently Asked Questions)
◇ FAQって何?
「Frequently Asked Questions 」の略で『よくある質問』の意味ですね。「ふぁきゅ」と読むと殴られたりしますので「エフ・エー・キュー」って読むよう努めましょう。
なら最初から『よくある質問』って書けよって言わないで下さい。まれにしか質問されないんですから。
◇尺貫法って何?
尺貫法 (しゃっかんほう) |
1 間 (けん) | = 6 尺 | ≒ 1,820 mm |
1 尺 (しゃく) | = 10 寸 | ≒ 303 mm |
1 寸 (すん) | = 10 分 | ≒ 30.3 mm |
1 坪 (つぼ) | 1 間 × 1 間 | ≒ 3.3124 m2 |
1 m2 | | ≒ 0.3019坪 |
1尺は手首から肘までの長さ、1寸は親指第一関節の長さと覚えると便利かも
◇ 京間、江戸間って何?
伝統的なモジュール
京間(きょうま)
畳の大きさを6尺3寸×3尺1寸5分(1,909×954mm)を基にしたモジュール。
畳間、帖間(じょうま)とも呼ばれる
江戸間(えどま)
柱芯の間隔を1間としたモジュール。
畳の大きさは5尺8寸×2尺9寸(1,757×879mm)程度になる。
芯間、真間(しんけん)とも呼ばれる
間の間(あいのま)
畳の大きさを6尺×3尺(1,820×910mm)を基にしたモジュール。
京間(京都)と江戸間(江戸)との中間ということで間の間もしくは中京間とも呼ばれる
関西(京都)においては、ふるく「畳と襖は自分もち」と引越しする際に畳や襖を私有物として持ち運んだ。引越し先でも畳が使えるように畳の大きさが共通となるモジュールの採用が一般的であった。
関東(江戸)においては、経済の振興と度重なる大火により建築物の需要が多かったので、より経済的で計画の簡単な柱芯をモジュールとした住宅が一般的になった と言われている。
今日では、関西地域においても芯間(910モジュール)が一般的ではあるものの、田舎建ての住宅や数奇屋住宅では畳間で計画されることが多い。
1mモジュールも大手住宅メーカー採用もあって一般的になり、消費者の好みに応じて決めれば良いでしょう。
◇ 里道って何?
里道(りどう)
明治政府はそれまでの関所、番所を廃止し9年に太政官達60号により道路を国道・県道・里道の3種類に分類し中央集権の行政管理をしました。ここでいう国道・県道は現在の道路法上の区分と異なり、全て国有道路です。その後、大正7年の道路法施行により現在に近い区分に再編されています。その時点で、重要な里道は市町村道に認定されたのですが、それ以外の里道に関しては、現在の道路法に適用されない「認定外道路」として国有管理されています。
里道には明確な規定は無いようですが三尺道(約90cm)、四尺道(約120cm)、六尺道(約180cm)など幅員にも分類があったようです
法令用語解説「里道」を参照してね
◇ シロアリ対策はどうする?
国内での被害の多くはヤマトシロアリもしくはイエシロアリによるものです。それらは温暖湿潤を好みます。発生しやすい場所は風呂の周辺などいわゆる水廻り付近に被害が集中します。
シロアリ被害を防ぐために、敷き土台や柱の下部は防腐防蟻処理をします。その効果は成分により異なりますが、おおむね5年〜10年のようです。
シロアリ被害を防ぐには材料の防腐防蟻処理だけでは不十分です。床下の換気を充分にとり柱や土台を乾燥状態に保つことや、基礎や壁面に接して花壇を作らないなどシロアリが発生しやすい条件にならないよう計画時点で防蟻対策をしておくことが必要です。
◇ 設計事務所は敷居が高い?
敷居が高いです
私も知り合い以外の事務所には立ち寄ろうと思いませんもの。敷居が高いというか、入りにくい。でもね、「お客様だぞぉ」って大きな顔で(限度あります)立ち寄ってください。丁寧な対応ができない所はロクな事務所じゃありません。
◇ 設計費がタダってことあるの?
無いと思うんですが.....
よく住宅メーカーで設計費無料のようなお話も聞きますが、
カタログから選ぶのならまだしも、設計者が図面を書いているのなら当然人件費がかかりますよね、どっかの費目に入っているだけだと思います。
といいつつ、営業努力の範疇に入るから、結果的に払わない人もいるということでしょうか。
◇ 設計費や施工費は値切れるの?
信頼できる設計事務所、工務店さんは最初から高い経費を上乗せしていないでしょうから、極度の値切りは品質の低下につながります。
見積書が不審なようなら物価本が一般の書店でも売られていますので、項目ごとに調べて見ることも良いんじゃないでしょうか。
昔ながら「一式いくら」で請ける大工さんもいます。良心的な大工さんは限られた予算の中で良い物をつくるために品を吟味してくれます。たとえば、柱の仕入れが安くあがったら框にお金をかけてくれたりといったふうに。
契約とはいえ、結局は人付合いな訳ですから、意思を的確に伝えたうえで値段を仕切ってください。
◇ 屋根屋さんが点検しにきたんですが?
お付合いしている工務店さんがあるのなら、そこで点検してもらってください。
「無料点検」ですからと屋根に登って、瓦を割って「割れてました」と報告する悪質な営業もあったりするようです。あまりにシツコイ営業には「うちの娘婿は一級建築士です」と言って断りましょう。(嫁さんの実家談)
◇ 塗装屋さんが今ならお得って勧めるのですが?
お付合いしている工務店さんがあるのなら、そこで点検してもらってください。
「今なら近所で塗り替えしてますので足場の回送費ぶん安くあがります」
「いま塗装しておくと、30年間もちます」
「このままにしておくと雨が入り柱が腐ります」
等々、
塗装にもよりますが、木造は通水性のある塗装をすることが多いので、雨水や湿気が構造躯体内に侵入することがありますが、天気の日に乾燥するので、問題にはなりません。「木造は呼吸をする」といわれる所以です。
見た目にひどく汚染されていたり、色が気に入らない場合は、お付合いのある工務店さんやお近くの工務店さんに相談されてはいかがでしょう。
◇ 倒産しないところは?
設計事務所も工務店も、一生のおつきあいになるのですから倒産されては困ります。
大手だから安心というのは一昔前の話になってしまいましたね。
建設不況はこれからも深刻になるでしょうが、いい仕事をしているところは勝ち残ると信じるしかありませんよね。
信用も評判も一日でできるものではありません、多いに参考にしてください。
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